小寺広幸
はい、代表取締役社長の小寺広幸でございます。本日はご多用中のところ、ご出席いただきまして誠にありがとうございます。それでは、本日の決算発表の内容についてご説明いたします。本日は2026年度上期の業績と重点取り組み、2026年度下期の取り組み、業績予測についてご説明した後、最後に皆様からご質問をお受けしたいと考えております。よろしくお願いいたします。まず、2026年度上期の業績をご説明いたします。2026年度上期の業績は増収減益となりました。まず、売上高は1,882億6,300万円となり、前年同期に比べて23億1,600万円増加いたしました。前年同期比は101.2%となり、前年に続き過去最高を更新しました。利益面では、営業総利益は前年並みの水準を確保しました。一方、利益貢献度の高い衣料部門の販売が苦戦したことに加え、価格競争力の確保に伴い粗利益率が低下したことなどから、利益は想定を下回りました。この結果、営業利益は15億1,700万円、前年同期比61.6%となりました。経常利益は13億円、前年同期比57.0%となり、いずれも減益となりました。また、中間純利益は計画していた特別損失を計上したことなどから、8,500万円となり、減益となりました。続いて、売上高を客数、客単価の観点から分解してご説明いたします。売上高が伸長したのは、客数、客単価がともに伸長したためです。客数は100.2%と、前年同期の99.8%から回復をいたしました。客単価は101.7%と伸長しておりますが、その内訳を見ますと、1点単価が102.9%と上昇を続けている一方、買上点数は大容量、まとめ買い商品の需要増などにより、98.8%とやや減少しております。こうした需要の変化に対応すべく、まとめ買いニーズに応じた売場構築や価格政策、また館の魅力向上といった取り組みを進めてまいりました。その結果として売上高は前年を上回る水準を達成することができました。続いて、営業利益の減益要因についてご説明します。まず、売上総利益ですが、価格競争力確保と衣料品の不振による粗利益率の低下により、売上総利益率が前年同期比マイナス0.3ポイント、24.7%から24.4%へと低下しました。結果として売上総利益は前年同期と比較するとマイナス5,200万円となり、テナント収入等でプラスしたものの、営業総利益は前年同期差プラス1億9,100万円にとどまりました。販管費については中東情勢の悪化による先行き不透明感を考慮し、各項目を厳格に管理した結果、経費構造の見直しや生産性向上の効果もあり、想定以上に抑制することができ、プラス11億円の増加にとどめることができました。売上総利益の伸び悩みを販管費のコントロールだけでは補い切れず、減益となりました。続いて、販管費の詳細になります。販管費合計では567億700万円で、前年同期比102.0%と増加しましたが、計画比では98.3%と見込みを大きく下回る水準に抑えました。人件費は262億6,800万円、前年同期比103.0%となり、賃上げと人材教育投資によるもので、人時生産性は既存店で103.9%と向上し、投資の成果が出ております。販促費は62億8,400万円、前年同期比98.4%でした。ポイント販促やテレビCMの費用対効果の精査により削減しました。海外情勢の悪化を早期に織り込み、計画を前倒しで見直した結果、販管費を計画内で抑制できました。続いて、各業態の売上状況についてご説明いたします。各業態ともに売上が伸長しました。まず、GMS事業は売上高1,029億4,600万円、前年同期比101.6%となりました。第2四半期は猛暑日の減少により夏物関連商品の販売が伸び悩み、前年並みとなりましたが、上期トータルでは前年同期を上回る結果となっております。次に、SM事業は売上高548億8,800万円、前年同期比100.6%となり、各四半期ともに安定に推移しております。食品を中心とした日常需要を着実に取り込めていることが、安定した伸長につながっております。DS事業は売上高336億7,900万円、前年同期比103.0%と、3業態の中で最も高い伸長率となりました。節約志向を背景とした需要の取り組みがしっかりできております。続いて、商品ライン別の既存店売上状況についてご説明いたします。衣料は96.1%と苦戦しております。第1四半期は前年並みで推移しておりましたが、第2四半期は夏物衣料が軒並み苦戦したことで、92.9%と落ち込みました。引き続き立て直しが急務と認識しております。食品は101.7%と安定した伸長を維持しております。PB商品の価格凍結が来店、購買の下支えとなっており、安定した推移となっています。売上構成比82.4%と全体の大半を占める食品が堅調であることは、全体業績を支える大きな柱となっています。住居余暇は103.8%と、3ラインの中で最も高い伸長率となりました。第1四半期はゲーム関連の駆け込み需要などで大きく伸長しました。第2四半期はアジアンコスメが堅調に推移しましたが、反動減の影響や空調、寝具などの需要が落ち着き、98.6%とやや減少しております。引き続き食品の強みを活かしつつ、衣料の立て直しに注力してまいります。続きまして、2026年度上期の取り組みをご説明いたします。2026年度より2030年度に向けた中期経営計画をスタートいたしました。初年度は「挑戦の年」と位置づけ、各業態の進化、商品本位の改革、強固な事業基盤の構築の3つを重点に取り組みを進めております。上期においてはこの3つの取り組みに沿って、北海道の暮らしに寄り添いながら成長を続ける取り組みに着手してまいりました。当社は変化するお客様のニーズや厳しさを増す経営環境に対応し、地域で選ばれ続けるために各業態の進化を進めております。DS業態では「買えば買うほど安さが分かる」を追求し、セールスの強化と商品開発を進めました。セールス面では現場主導の「店長推しの一品」を展開強化しました。全店の店長が商品を選び、その魅力を理解した上で自信と責任を持ってお客さまに販売することを意識して取り組みました。2年目を迎えて取り組みが浸透し、対象商品の売上高は前年同期比137.4%となりました。また、最大のセールス企画「ザ・ビッグデー」において訴求商品を明確にし、商品や展開方法を進化させました。その結果、売上高は前年同期比106.8%となりました。商品面では中食需要の拡大を受け、弁当の開発に注力をいたしました。商品力と改廃のスピードを高め、弁当カテゴリーは前年同期比109.1%と伸長し、DS事業全体の成長に貢献しました。続いて、SM業態の取り組みについてご説明します。当社は地域特性に応じた新たなフォーマットの展開を進めています。7月にリニューアルしたマックスバリュ共和店では、ルーラル立地における店舗モデルの構築に取り組みました。差別化を図るべく地場や産地にこだわった食材など、高付加価値商品の品揃えを広げ、その結果、売上高は前年同期比123.2%となりました。また、競争が激しいエリアでは価格競争力を高めた新たなSMフォーマットへの展開を進めています。1店舗で実験を行い、生鮮、惣菜、冷凍食品の品揃えを拡充するとともに、効率的な店舗運営に取り組みました。前年同期比120.2%と伸長しましたが、課題も見えてきたため、実験で明らかになった課題を下期の取り組みに反映してまいります。続いて、GMS業態の取り組みについてご説明します。地域のお客さまのニーズに応じた売場づくりを進めるとともに、専門性とワンストップショッピングの利便性を高め、総合業態の進化に取り組みました。館全体の魅力向上に向けて、直営と専門店の連携を強化しました。イオン旭川西店では、買い物から遊びまで楽しめるキッズリパブリックの新設など、多世代が長時間過ごせる滞在型モールへのリニューアルを行いました。食品では畜産売場に平ケースを導入し、新たな商品提案を行ったほか、生鮮食料品の惣菜化を進め差別化を図りました。また、商業施設の撤退などによりお買い物環境が厳しさを増している地域も多いことから、当社では専門性の高い売場づくりを強化し、地域のお客さまのお買い物ニーズにお応えできるよう努めました。続いて、ディベロッパー事業における館の魅力向上と店舗アセットの有効活用についてご説明します。上期は49店舗が新規開店し、そのうち北海道初出店が2店舗、地域初出店3店舗となりました。若い世代に人気の生活雑貨など新たなテナントを誘致し、継続的な来店につなげました。また、店舗を地域の交流拠点として活用する取り組みを継続しており、文化、芸術の発表や地域イベントなど、様々な活動の場としてご活用いただいています。さらに、人気キャラクターや作品と連動したポップアップストアも展開し、集客と収入の両立を図っています。次に、商品本位の改革として、食品では価格と価値の両面からお客さまに選ばれるお店となるべく各種施策を推進しました。価格面では購入頻度の高い商品を中心に「安いね」や「今週のすすめ品」として価格を訴求し、物価高騰の中で来店動機の創出に取り組みました。また、トップバリュにおいては価格凍結の実施とともに、各種メディアを通じたPRを実施した結果、ベストプライスの売上は前年同期比107.2%となりました。価値を追求した取り組みでは、独自商品の開発・展開を強化し、7月に発売した道産鶏むね肉の「本気の塩唐揚げ」は、従来の「本気の唐揚げ」と併売し、唐揚げカテゴリーの売上拡大に貢献しました。売上高は前年同期比129%となっています。次に、衣料・住居余暇においては成長領域商品の拡大に取り組みました。衣料では健康需要を背景に伸長するリカバリーウェア「エクセリオン」等を展開いたしました。また、話題性のある商品としてFビレッジの人気マスコット「えふたん」のグッズを販売いたしました。当社とチームの本拠地であるエスコンフィールドのショップ限定での販売で、来店のきっかけにつながっております。住居余暇ではドラッグストアとの差別化を図り、アジアンコスメの展開店舗と品揃えを拡大しました。さらに、シールやゲーム機といったトレンド商品の品揃えを充実させ、お客さまに認知いただくことで来店のきっかけにつなげました。強固な事業基盤の構築に向けてプロセスセンターを活用し、価値、鮮度の高い商品のご提供に努めました。6月にはイオン石狩プロセスセンターの設備を増強しました。飲食設備の親切やフライヤーの増設、衛生加工設備の拡充を進め、供給領域の拡大と安全安心への取り組みを強化しています。また、7月にはマイクロプロセスセンターを新たに開設し、既存店舗を活用した供給を開始いたしました。イオン札幌西町店から8店舗へお弁当を供給したほか、マックスバリュ発寒南駅前店からも2店舗へ切り身などを供給しています。今後も供給先店舗を順次拡大してまいります。また、当社では北海道のどこにお住まいでも身近にお買い物いただける環境づくりを進めています。ネットスーパー「ネットで楽宅便」では7月から手売りと焼き魚の配送を開始いたしました。これにより、離島を含む道内全世帯への商品をお届けできる体制が整い、道内のどこにお住まいでもご利用いただけるようになりました。また、地域のニーズに応じた無人店舗の展開を進め、上期には3店舗をオープンしました。店舗で製造した出来立て惣菜も品揃えし、利便性の向上に取り組んでおります。次に、生産性向上の取り組みをご説明いたします。業務効率化を通じて労働力不足やコスト上昇への対応を進めています。自動発注システムは前期の実験を経て本格導入し、デイリー部門の97店舗で稼働をしております。発注にかかる人時を約5割削減できております。今後は運用課題の解決を進め、対象カテゴリーと店舗の拡大につなげます。その他の取り組みといたしましては、スマホレジの導入を推進し、展開店舗は18店舗になりました。レジ待ち時間削減に加え、新たなお買い物体験として定着しつつあります。セルフレジは95%を超える店舗に、電子棚札は80%を超える店舗に導入済みとなっています。業務効率化で創出した時間を接客などに活用し、店舗の生産性向上を図ってまいります。強固な事業基盤の構築に向けた取り組みとして、顧客体験の向上を目指す「iAEON」の活用についてご説明します。iAEONの会員数は約88万人に達し、道民の約6人に1人にご登録いただいております。道内有数の情報接点として、店舗ごとのセールスやキャンペーン情報をタイムリーに発信するとともに、アプリ限定クーポンなどを通じて来店を促進しています。従来の紙のチラシからお客さまに必要な情報をお届けするアプリへと、着実に軸足を移しています。新規顧客の獲得に向けては、新規会員限定クーポンの配信やSNSを活用した積極的なPRを行っております。既存のお客さまには会員限定クーポンの配信やスマホレジの店舗拡大による利便性の向上に取り組んでいます。また、抽選応募イベントにも活用し、当社ならではの顧客体験の提供を進めています。次に、サステナブル経営の推進に向けた地域、お客さまとともに進める環境・社会貢献活動についても重要と捉え、取り組みを進めております。衣料品回収では今年3月に回収店舗と品目を拡大しました。回収店舗数は33店舗から36店舗へ、回収量は約1万2,800kgとなり、前年比較で3倍を超えました。販売するだけでなく衣料品の回収拠点としての役割も広げています。回収した衣料品は服から服への再生や店舗の内装材などへアップサイクルしていく予定になっています。また、「イオン 幸せの黄色いレシートキャンペーン」では、お客さまとともに地域貢献を進めるという活動の原点を改めて大切にし、取り組みを強化をしています。これらの活動を通じて地域とのつながりを深め、今後も継続して取り組んでまいります。続きまして、26年度下期の取り組みをご説明します。各業態の進化について、DS業態の取り組みをご説明します。まず、10月には今後の発展が期待される千歳市に新店をオープンします。これまでご支持いただいていた品揃えをベースに新たな取り組みも随所に取り入れ、「買えば買うほど安さが分かる」というDSのコンセプトに新たな価値を加えてまいります。また、業態転換では9月11日にGMSからDSへ転換した「ザ・ビッグ江別店」がオープンしました。商圏の広いGMSからの転換であることに加え、広大な駐車場を備えていることもあり、オープン初日から多くのお客さまにご来店いただきました。その結果、当社のDS店舗として1日あたりの売上高の過去最高を記録し、現在も好調に推移しています。デリカでは引き続き強い単品の開発を進めてまいります。簡便さや時短へのニーズを背景にデリカの需要が拡大する中、商品開発力の向上が当社DSの売上を支えております。有名店監修の商品に加え、新店では米飯、寿司類の新商品を投入し、上期に続いてデリカをさらに強化してまいります。次に、SM業態の取り組みについてご説明します。新たな業態モデルとして「マックスバリュ苫小牧清水店」をオープンしました。オープン後は大きく売上を伸ばしていますが、実験店舗で得られた課題や成功事例を活かし、新商品や地場商品を導入するとともに、生鮮、冷食の品揃えを拡充し、畜産では大容量の商品を強化をしました。デリカではお客さまが好きな商品を好きなだけ選べるバラ売り商品の品揃えを大幅に拡充しました。さらに、業務の効率化を進めるとともに、新たなマネジメント体制の構築と働き方の見直しにも取り組んでいます。また、全体の取り組みとして販売計画を明確にした新たな取り組み、「店長の太鼓判」や「火曜市」「感謝デー」などの恒例セールスを強化し、売上の最大化とお客さまの拡大を図ります。お客さまの多様なニーズに応える売場づくりと店舗準備を徹底し、収益拡大につなげてまいります。次に、GMS業態の進化についてご説明します。総合業態の更なる進化に向け強い「食」に取り組み、GMSならではの品揃えを実現してまいります。基幹店として「イオン札幌平岡店」を10月17日にリニューアルオープンをいたします。こだわり商品の価値訴求と生鮮デリカの構成アップで、「ここで買いたい」と思っていただける売場を目指します。もう一つは客層の拡大です。「好き」が集まる場所を構築し、「推し活」や大人向けのホビー売場など、大人も夢中になるカルチャーの総合ショップへ進化をさせます。若年層向けの売場づくりも合わせて行い、これまでにない客層の皆様に足を運んでいただけるお店を目指してまいります。次に、ディベロッパー事業の取り組みについてご説明します。館の魅力向上に向け、店舗アセットを活用した新たな価値創造に取り組みます。新たな顧客の獲得に向け、話題性の高いキャラクターやポップアップストアを積極的に導入しました。イオンモール旭川西では9月から約1ヶ月間の間、ディズニーのポップアップストアを開催いたしました。エリア内にオフィシャルショップがないこともあり、多くのお客さまにご来店いただき、非常に好調に推移いたしました。また、地域交流の場として店舗を活用していただくべく、学生が活躍できる場の創出や地域住民全体のワークショップを実施するなど、地域交流の場づくりにも取り組んでいます。今後も施設の魅力を高め、集客と地域の賑わいにつなげてまいります。続きまして、商品本位の改革についてご説明いたします。食品においては下期は上期に築いてきた価格への信頼を土台に、即食、時短、簡便への対応を強化してまいります。また、水産や畜産といった生鮮の惣菜化を図り、生鮮部門だからご提供できる価値のある商品を品揃えします。価格面ではベストプライスの価格政策を継続し、価格競争力のある商品を重点的に展開することで、お客さまの暮らしを引き続き支えてまいります。価格の安心感に便利さや選ぶ楽しさを加え、食品売場の魅力を高めることで、買上点数と客単価の向上につなげてまいります。次に、衣料・住居余暇の取り組みについてご説明します。北海道の厳しい冬からお客さまをお守りするため、価格と機能の両面でイオンならではの商品を展開いたします。光熱費の負担が大きい北海道の暮らしを踏まえ、イオンのスケールメリットを活かした商品をお求めやすい価格でご提供します。1,000円ジーンズや1,000円フリースといった手にとりやすい商品をしっかりとPRし展開することで、お客さまのご期待にお応えをします。また、冬を快適に過ごしていただくため、滑りにくさを高めたクリフメイヤーの冬靴など、機能性に優れた商品も品揃えいたします。今後も地域ニーズに応える商品を通じて、お客さまの暮らしを支えてまいります。次に、事業基盤の強化に向けたプロセスセンターの機能拡大についてご説明します。中・小型店舗を中心に高鮮度商品の供給を進めています。お弁当はまいばすけっとを含む20店舗へ、水産商品は5店舗へ供給を拡大し、お刺身や生魚など取扱商品も広げています。プロセスセンターからの商品供給により店舗での加工業務を効率化し、従業員が売場づくりや接客など他の業務に取り組める環境を整えます。これにより売場の出来栄え基準を高める、魅力ある売場づくりにつなげてまいります。最後に業績予測になります。2026年度の業績見通しは、売上高3,920億円、営業利益87億円、経常利益82億円、当期純利益30億円を見込んでおります。計画数値からの変更はございません。上期トレンドからの回復に向け、下期は発表させていただいた各業態の進化、商品本位の改革、強固な事業基盤の構築、この成長施策を着実に実行し、売上拡大と収益力向上の両立を図りながら、通期業績予想の達成に向けて取り組んでまいります。最後に、新たに設定した当社のパーパス、「地域の皆さまお一人おひとりにとってのマイライフストアとして、北海道の暮らしに寄り添い、地域とともに未来をつくる」を基盤に、成長を加速させてまいります。以上で説明を終了させていただきます。引き続きご指導ご鞭撻賜りますようよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。
Already premium?